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『単位』ってなに?

 多くの大学では、単位制が用いられています。本学でも、医学部の専門教育課程を除き、単位制を用いています。

 単位制とは、授業科目それぞれに『単位』と呼ばれる学習時間数が設定されており、授業科目を履修し合格するとその授業科目が修得済みとなります。授業科目を修得すると、その授業科目に設定された単位を獲得したことになります。進級判定や卒業判定は、他にも要件がありますが基本的には獲得した単位の総計が必要単位数を超えることを条件としています。

 高校でも単位制が用いられていますが、基本的に指定された全科目を履修することと全科目合格を前提としており、一部の科目が合格で残りが不合格という状況がほとんどないため、何単位修得したかということを意識することがないようです。しかし、大学では、どの科目を履修するかは学生が決めることになっており、学生によって履修する科目が異なりますし、履修した科目が不合格になることはよくあることです。そのため、修得済みの科目は、学生ごとに異なることになります。このように学生ごとに修得済み科目がバラバラである状況を、統一的に判断するための方法として、獲得単位の総計が用いられています。

授業科目ごとの単位数はどのように決まるのか?
 文部科学省が定めた大学設置基準21条では、次のようになっています。
1単位の授業科目を45時間の学修を必要とする内容をもつて構成することを標準とし、授業の方法に応じ、当該授業による教育効果、授業時間外に必要な学修等を考慮して、次の基準により単位数を計算するものとする。
(1)  講義及び演習については、15時間から30時間までの範囲で大学が定める時間の授業をもつて1単位とする。
(2)  実験、実習及び実技については、30時間から45時間までの範囲で大学が定める時間の授業をもつて1単位とする。

1.授業形態
 大学の授業科目には「授業形態」が定められています。「授業形態」には、「講義」「演習」「実験」「実習」「実技」があり、授業の進め方に応じて授業科目ごとに授業形態が定められています。

2.教室での授業時間と授業時間外での学修時間
 教室での授業時間と授業時間外での学修時間は、講義形態によって異なります。「授業時間外での学修時間」とは、予習・復習・課題の時間を意味します。しかし、どのような授業形態であっても、1単位は、教室での授業時間と授業時間外の学修時間の合計が45時間になっています。

3.教室での授業時間
 大学の授業は、一般に1コマ90分(1.5時間)であり、学部の場合は、1日に1時限目から5時限目があり、それぞれの時限(コマ)が90分になっています。この90分が「教室での授業時間」になります。本学を含めて多くの大学で、45分を1単位時間として、90分を2単位時間としています。

4.授業の回数
 基本的に1つの授業科目は、1週間に1回開講され、15週間行われます。したがって、1つの授業科目は、15コマ=30単位時間で構成されます。

5.授業科目ごとの単位数
 本学の授業科目は、週1コマ×15週(15コマ)で2単位の科目と1単位の科目があります。授業時間が同じ30単位時間なのになぜ単位数が違うのでしょうか。それは、授業科目ごとに想定されている予習・復習・課題の時間が異なるからです。
 上記のように1単位は45時間の学修内容のことで、週1コマで1単位の科目は、教室で30時間、予習・復習・課題で15時間の計45時間学修することを想定しています。一方、週1コマで2単位の科目は、教室で30時間、予習・復習・課題で60時間の計90時間学修することを想定しています。

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