国際ビジネスコミュニケーション協会によれば、TOEICスコアの評価は次表のようになっています。
レベル | TOEICスコア | 評価(ガイドライン) |
---|---|---|
A | 860以上 | Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる。 |
B | 730〜860 | どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている。 |
C | 470〜730 | 日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニ ケーションができる。 |
D | 220〜470 | 通常会話で最低限のコミュニケーションができる。 |
E | 220以下 | コミュニケーションができるまでには至っていない。 |
さらに、企業が期待するTOEICスコアは次表のようになっています。
TOEICスコア | 海外部門 | 営業部門 | 技術部門 | 新入社員 |
---|---|---|---|---|
素点 | 650〜820 | 520〜760 | 495〜715 | 430〜660 |
平均 | 735 | 640 | 605 | 545 |
国際ビジネスコミュニケーション協会によれば、英検各級取得者のTOEICスコアの平均点は次表のとおりです。
英検 | 1級 | 準1級 | 2級 | 準2級 | 2級 |
---|---|---|---|---|---|
TOEICスコア | 816 | 732 | 517 | 392 | 365 |
この結果は、英検とTOEICの換算にはなりません。英検は、一度取得すると生涯有効であり、何年も前に取得した人がTOEIC受験時にも同程度の英語力を持っているとはかぎりません。したがって、TOEICで816点をとった人が英検を受けて1級に合格するとは言えません。
TOEICの場合、そのスコアの有効期限は2年としている場合が多いようです。
次表は、各種英語力検定試験とTOEICを比較したENGLISH QUEST GROUPのWEBページを転載したものです。根拠が不明であり、信頼性に足るものではないかもしれませんが、参考にはなると思われます。
レベル | 英検 | TOEIC | TOEFL(iBT) | IELTS |
---|---|---|---|---|
10 | 117〜120 | 8.0〜 | ||
9 | 960〜990 | 110〜117 | 7.5〜8.0 | |
8 | 1級 | 900〜960 | 104〜110 | 7.0〜7.5 |
7 | 840〜900 | 97〜104 | 6.5〜7.0 | |
6 | 準1級 | 740〜840 | 80〜97 | 5.5〜6.5 |
5 | 640〜740 | 68〜80 | 5.0〜5.5 | |
4 | 2級 | 540〜640 | 56〜68 | 4.5〜5.0 |
3 | 準2級 | 400〜540 | 46〜56 | 4.0〜4.5 |
2 | 3級 | 200〜400 | 32〜46 | 3 |
1 | 4級 |
さらに、(株) Linkage Clubによれば、TOEICと英検の相関関係は次のとおりです。
● TOEIC と 英検2級 の相関関係
英検2級は高校卒業程度の英語力が合格基準と言われる。しかし、私達の印象では英検2級取得者の英語力はかなり貧弱である。正確に英語が読めず、かなりブロークンな英語しか書いたり話したりできなくても英検2級は合格してしまうようである。従って、同じ英検2級合格者でもぎりぎり合格した人と余裕で合格した人との間の英語力の差にはかなりの開きがあり、よって TOEICとの相関関係にもかなりばらつきが出る。
TOEICのスコア | 英検の合格可能性 |
---|---|
300点台 | 20%ぐらい |
400点台前半 | 30%ぐらい |
400点台後半 | 50%ぐらい |
500点台前半 | 70%ぐらい |
500点台後半 | 90%ぐらい |
● TOEICと英検準1級の相関関係
英検準1級の問題の方が TOEIC より難しい。英検準1級は英字新聞の社会面が辞書なしでだいたい読めるレベルを想定していると思う。TOEICは多少ビジネス向けの語い(例: invoice 「送り状」)を取り込んではいるがいたってスタンダードな語いしか含まれておらず一方、英検準1級は、TOEICの大半を占めるスタンダードな語いプラス英語特有の比喩的な表現や口語的なイディオム(例: under the weather「気分が悪い」、be in with ...「<人>に気に入られている」)などもかなり含まれバラエティーに富んでいる。一般的には TOEICが700点以上に達していないと英検準1級は受かりづらい。
TOEICのスコア | 英検の合格可能性 |
---|---|
500点台 | 10%ぐらい |
600点台前半 | 30%ぐらい |
600点台後半 | 40%ぐらい |
700点台前半 | 50%ぐらい |
700点台後半 | 60%ぐらい |
800点以上 | 80%ぐらい |
● TOEIC と英検1級の相関関係
英検1級は TOEIC に比べかなり難しい。英検1級は TIME や Newsweek のカバーストーリーが辞書なしでだいたい読めるレベルを想定していると思う。つまり、TOEICでは対象とならないようなかなり豊富な語彙力が要求される。聞き取りでは アメリカの ABC ニュースの(専門的でない)話題がなんとか理解できるぐらいの能力を求められる。また、現実の社会問題に関する課題英作文が出題されるため、TIMEやNEWSWEEKレベルの英文に普段から親しんで自分の考えを英語で書けるようにならないと、たとえTOEICで900点以上の英語の『読み・聴き』能力がある人でも英検1級一次合格は困難になる。和文英訳能力は問われないため、和英翻訳による英作文ではなく英語で考えてそのまま英語で書ければ有利になる。そのためにはまず、ALLINONEのような直読直解方式で英語を英語のまま理解する能力を養成して大量の英文をインプットすることが欠かせない。
TOEICのスコア | 英検の合格可能性 |
---|---|
700点台 | 10%ぐらい |
800点台前半 | 25%ぐらい |
800点台後半 | 40%ぐらい |
900点以上 | 70%ぐらい |